オルタナ改装からのオフグリッド生活日記

オフグリッドを目指す改築アイデアと、光熱費月3300円の暮らしをシェアしたい

イノシシの神様は、水の詰まりを教えてくれる。

昨夜のこと。深夜に用を足しに屋外へ出ると、我が家を横切るイノシシの連隊に遭遇してしまった。ガサガサガサ!と慌てふためくイノシシ達の気配。5、6頭はいただろう。ブヒブヒ!と、声をあげてしまったのは、瓜坊かもしれない。

いつもは住居を遠巻きに、北西角あたりで暴れているが、昨日はかなり近かった。

朝、目覚めて、被害状況を確認してみると、案の定、住居のすぐ東側の水脈あたりを、やたらめったら掘り返して、縦断、横断したようだ。2階から、その掘り返した見ると、なんと的確に、新たな水脈が掘られている。まるで、大地再生のお二人が指摘しそうなところを掘り返しているのだ。お見事。大地再生のお二人に言わせると、イノシシはいつも大地再生をすべき場所を教えてくれている、という。点穴を掘る時も、無造作に、イノシシが掘るように、が、口癖だった。その影響で、「イノシシにやられた〜」という意識は、不思議となかった。畑の方は行かないし、イチゴを潰すことなく、すぐ隣の水脈だけを掘り返しているなんて、環境の悪いポイントを人間に教えてくれている、としか思えない。ニャンコもイノシシの臭いに怯えつつ、パトロールそんなわけで、本日は、イノシシ先生が教えてくれた、大地再生の改善ポイントを実践。

まずは、住居の東側。イノシシが掘った5mぐらいの水脈2本を、さらに深く掘る。炭と発酵した茅を撒いて、枝を詰めていく。土塁の内壁に立てかけていた竹は、見事に薙ぎ倒された。大地の湿布と言われるものだが、私がランダムに並べたものを、母が綺麗に垂直に並べ直したらしい。イノシシは、その垂直が気に入らなかったのかもしれない。自然界に枝を垂直、水平に置くのは人間だけだと、大地再生の方が言っていた。雨をまっすぐ落とさないためにも、斜めを心がけ、竹同士が絡むことが大切。もう一度ランダムに、カゴを編むように、竹を絡ませながら立てかける(写真左側)。午前中の仕事で、我が家の水脈の大動脈がスッキリした。イノシシの入り口らしきあたりに竹のバリケード。効き目はないとは思うが、あまり歓迎されていないということを感じてもらえれば幸い。大仕事になったのは、敷地の北西角あたり。

実はこのエリアは、半年前から、イノシシに荒らされていた場所。二年前に水脈を作って、そのままにしていたので、かなり水も気も詰まっているような気がする。古民家を解体した時に、まとめて保管している古材の山も、湿気をためてしまっている気がするし、古材が邪魔して、水脈がここだけ連結されていない。古材の山が邪魔で水脈が連結されていない上に、やや窪地のようになっている北西エリアは、水はけが悪い。イノシシ様にしたら、「最初から気に食わないと言っているだろ」と言っているかのように、ご丁寧に、点穴につめた枝を全てひっくり返して、外に出してくれている。「そういえば、ここの点穴は、雨が降ったら、水たまりになって、地下浸透もうまくいってないみたいやった」と、旦那も合点がいったようだ。点穴をより深く。もう一度、枝を詰め直してみる。掘ってみて、さらに納得。土が団粒化ではなく、ドロドロのグレイ化しているのだ。

<before><after>イノシシに好き勝手に荒らされた竹も、ようやく整理。土塁の土砂崩れしている法面に、カゴを編むように絡めていく。

<before><after>仕事部屋の犬走りも、よく見れば、枯れ葉の山。土も詰まっている!それもそのはず!犬走の際に植物を植えていないので、土がどんどん流れ込むわけだ。際に雑草が生えてしまったラッキーゾーンは、やはり土の流れ込みが少ない。ということで、流れ込まないように木片を置きつつ、際きわにマリーゴールドの種を蒔いてみた。イノシシが派手に水脈を荒らしているあたりは、水脈におがくずを入れてしまったり(身に覚えあり)、チッパーから出た細かい木屑の山をそのままにしてしまっていたり、有機物が多すぎた場所だった。有機物が多すぎると、ガスが出るらしく、その臭いに反応していたのではないかと思われる。有機物は多すぎるとNGだが、適量なら環境改善にピッタリ。ということで、多すぎる場所の有機物を、駐車場になっている裸地に分散。最後の仕上げに、じゃがいも畑の草刈り。そんなこんなで、一日、よく働いた。続きはまた明日。

4月末の植物記録。

桐の花。

柿の新芽も天ぷらにベストシーズン。いつの間にか、藤の花はもうおしまい。もう枯れるかもしれない、と言われていた右端の杉も元気になった。裸地に細かくした枝を敷き詰めた成果だろうか。3月22日に蒔いた種も、ぼちぼち発芽。4月13日に蒔いた種も調子いい。