我が家の生活排水の流れる水脈は自己流。少し溝を掘っただけの土の上を、排水が流れるうちに地下浸透する。もっと上手いやり方がないものかと思っているところに、知人宅で行われる"生活排水を浄化する"大地再生講座の案内が届いた。これは参加するしかない!
(現状と問題点)
生活排水は2022年度に実施された北側の排水溝へと流れるが、排水溝に澱みがあり、あまり好ましくない状況。しかも南側へ集まった雨水が納屋へと流れ込み、納屋が地盤沈下気味。
(改善作業)
母屋の南側に水脈を2本掘る。一本は、キッチンからの排水を集める水脈。もう一本は納屋の雨樋の水を流す水脈。その2本が流れ込む先に、大きな池を作り、地下浸透させる。その周辺に植栽することで、植物と土の力で生活排水を浄化させる。
排水を敷地内で浄化するには、そもそも暮らしの中で合成洗剤を使わないことが大原則。生活で使う洗剤は石鹸。皿洗いは「石鹸なし」を目指したいくらい。綺麗な排水を心がけ、大地と植物の力を借りて、浄化するということを忘れていけない。この左手が納屋。母屋の右端がキッチン(予定地)。まずは、池予定地の隣にシンボルツリーを植栽。
とても大きな木なので、焼杭で木の重さを支え、分散させつつ、少しずつ土を被せて、根の間に届くように丁寧に突きながら。その作業の傍で、ユンボによる水脈の掘削もスタート。掘削した土をシンボルツリーにどんどん掛けていく。大地再生的には、穴の空いたパイプを使うのだが、今回は、水脈の上を作業トラックが通ることもあり、塩ビパイプを使用。
塩ビパイプが通ることを確認して、まずは、焼き杭を数ヶ所打ち込んだ。結構長いものを。自然に朽ちていく杭を打ち込むことで、地下浸透を促す。これは我が家でも真似したいポイント!コンクリート製の雨水枡は底なし。ここでも地下浸透を促す。塩ビパイプの下には藁、炭。パイプの座りが良くなるように石やコンクリート破片(水脈掘削で出たもの)、割れ瓦を転がり落とす。故意にしてはいけない、あくまでも自然界でそれが起こるように。もう一度、わら。次に剪定枝。川の下流へと枝が流されつつ、絡み合うように。そして、2本の水脈を作って、約1ヶ月後に、経過を見学。
車が出入りするということで、細かく砕いた剪定枝のチップがふかふかに敷き詰められていた。まだ半月後に作業予定日があるらしい。少しずつ変化していく大地が楽しみ。水脈とシンボルツリー、そして池。