オルタナ改装からのオフグリッド生活日記

オフグリッドを目指す改築アイデアと、光熱費月3300円の暮らしをシェアしたい

大地の再生講座 4日目!生コン車を呼んで、一枚岩を作る。

今回の大地の再生講座では、土を掘り、枝を剪定し、瓦を詰め込む作業が大部分を占める。だから、堆く積み上げていた割れ瓦の山が、ほぼ平地になった。その勢いで、中央にデンと置かれていた3連の太陽温水器も解体して片付けたので、薪小屋周りの土地がスッキリと片付いた!母家の南側も、池を潰したことで、グッと広い庭が生まれた!こういった、目に見えてわかる変化も、風や光で感じる変化も、たくさん体験できた。人が働きかければ、自然もそれに応えてくれるのだ。モチベーションは高まるばかり。

さて、大地の再生講座4日目。参加者は7名。第一課題は、母家の南面の水脈整備。まず、コルゲート管を敷く。太めの枝でコルゲート管を安定させたら、葉っぱがついたままの細めの枝をぎゅうぎゅうに詰めていく。はみ出るぐらいの勢いで。そして、小さめの割れ瓦を投入。小枝に絡まるように、程よく安定した歩き心地になるように。最終仕上げは、10月へ持ち越すことになったが、Oちゃんが、2日目に作った"ふんわりコンクリート"の塊を並べて完成予想図を解説。このコンクリートを岩に見立てて両岸に並べ、その間に日陰でも育つ植物をたくさん植え込んで、渓谷を作るのだとか。その時に使う植物を10月までに蒐集しておくことが、私の宿題。本日の2つ目の課題は、玄関前の巨大一枚岩を作ること。1日目の手練りコンクリートの重労働を反省して、本日は、生コンミキサー車が登場!どんどん生コンを型枠の中に流し込む。手練りの場合は、生コンを練る段階で、ベンガラを投入して色をつけるはずだったが、生コン車の場合はそうはいかない。なので、水で溶いたベンガラと墨汁を刷毛で落とし、コテで馴染ませることに。コンクリートそのもの色よりも、やや着色した方が自然界に似合うだろう、と。キレイになりすぎないよう、均一にならないように、意識してコテを使いながら、ベンガラを馴染ませる。「肝心なのはコバ!色気はコバで決まる!」とOちゃん。コバが緩やかなカーブを描くようにコテでテコ入れ。固まってきたら、型枠を撤去し、コバにもベンガラ&墨汁を丁寧に馴染ませる。

さらに固まってきたら、全員でコンクリートの表面をパチパチ叩く!するとツルツルだったコンクリートの表情が、より自然な感じでマットになる。
さらにブロワー&扇風機で乾燥させて、仕上げはサンドペーパーならぬ、本物の砂を撒いて、ふんわりとサンディング。全ての工程は自然界で岩が作られていく様子を、真似た技なんだとか。川の中で小石に磨かれていく岩をイメージしつつ、みんなで岩肌をスリスリと撫でていく。おお!いい感じ!もはや生き物のように見えてきた。最後に、岩の淵にクローバーを巻いて、できあがり!乾燥を待つのみ!ユンボで庭のあちこちに、どんどん点穴を開けるOちゃん。ユンボが開けた深さ20cmぐらいの点穴に、まずは炭を投入。その上から、大小さまざまな枝を差し込むKさん。このブーケのような枝が、土の中で根っこのような働きをする。点穴の周辺の草刈りもついでに。背の低い草はそのまま。特にオオバコは土壌に大切だから切らない、抜かない。背の高い草も根こそぎは刈らず、枝の先だけを切る。自分の顔に、ふんわりと風が通るくらいの風穴を作れば、点穴にも風が通ることになる。草は土地の冷却装置。もしも全て根本から草刈りしてしまうと、雨がそのまま土を叩きつけて土が流れるだけでなく、すぐに土が乾燥してしまうことになる。

大地再生の"ザ・風の草刈り"の奥義は深い。一つの点穴には母が持ってきた鉢植えを地植え。他にも雪柳などが手に入れば、点穴のところに植えていけばよい。我が家の入り口のアスファルト部分。少し割れて雑草が生えている部分にも、点穴を連続的に。モロっと崩れた破片を、またパズルのように埋め直した。