オルタナ改装からのオフグリッド生活日記

オフグリッドを目指す改築アイデアと、光熱費月3300円の暮らしをシェアしたい

三者会談

仕事部屋のスケッチを描いてくれた解体屋のIさんと、そのスケッチを見ることなく、「こんな感じ」というざっくりディレクションでここまで建てた大工の棟梁Tさん。Iさんが多忙につき、なかなか意思疎通ができなかったが、本日、ようやく、I さんとTさんとわたし、三人揃って、仕事部屋の仕上げについて、打ち合わせができた。大きな前進!

まず建具。

見積もりを比較。

●一間幅の掃き出しの引き違い戸×2セット

●半間幅の出入り口となるテラスドア×1つ

●一間幅の腰から上の引き違い戸(中連窓)×3つ

●通気口用の薄い窓(滑り窓)×2つ

以上のアイテムで素材別に比較してみると、

1.YKK apのエピソード ペアガラスの場合 680,559円

2.オーダーメイド木製窓 シングルガラスの場合 714,010円

3.オーダーメイド木製窓 ペアガラスの場合 100万円弱(まだ細かい見積もりは出ず)

4.古い建具を再利用する場合 建具5万円 大工仕事 60万円

木製のペアガラスも、こうなると贅沢な割には、色々とリスクも高い。古い建具なら、劇的に節約できる!と思ったものの、結局は大工さんが面倒くさくて、同じぐらいの手間賃がかかる、とのこと。こうなると、いくら古道具好きでも押し切る勇気がなくなる。お店屋さんとか、古い建具の味わいがイメージにどうしても必要であれば価値もあるけれど、ここは自宅。長持ちしてほしいし、快適であってほしい。耳にタコができるほど聞かされた、「断熱したいなら、気密性が大切」という言葉を素直に受け入れて、1.のYKK apのエピソード ペアガラスで行くことにした。

次に壁。

壁の下半分を焼杉板。上半分を漆喰で。という話だったが、ぴんと来てるわけではなく、ごくごく普通の感じで、というリクエストに、返ってきた唯一の答えだっただけで。漆喰の手間賃がめちゃくちゃ高いのも知っているし、屋根の仕上げが波板小屋仕様からガルバリウム棒瓦に変更になり、嵩んでしまった予算を劇的に下げたかったし、おうちっぽい内装も仕事場には似合わない気がしたし、もっとチープな感覚もほしい。

そんなこんなで、壁面は全てベニア板で仕上げることにした。多分、ペンキも塗らない、そのままで行くと思う。

次に床のこと。

お寺みたいに床を高くしようという、スタートラインの話を再確認。そうすれば、風通しもいいし、窓を開け放った時にステージのようになるってことでしたよね?ここまでは一同大きく頷く。でも、床下には通気口を数カ所開けて、へびが入らないような網を張ろうと言っていたのが、どうも引っかかって。風通しを優先するなら、通気口も何も、基礎と床の間には何もなくてもいいんじゃないか、と言ったら、そりゃそうだ、ということになった。その方が気持ちいい、と。

床の高さは60cm。床下はがらんどう。

そして、断熱材。

ガラスウールは施工する人が不快。解体時に、湿気を貯めてぺちゃんこになったガラスウールをよくみるという噂も聞いたので、却下。秋を待って、いくらでもタダでもらえる米の籾殻を使おう、という話もあったが、施工しにくい上に、そもそも数十センチ厚の壁でないと効かないというブログも発見し、却下。羊毛を使ったウールブレスの中でも、古い絨毯を再利用しているという地球に優しいリサイクルウールに決定。これを、天井、壁、床に敷き詰める。

製品情報|断熱材 種類と価格|断熱材 ウールブレスの製品詳細

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ガルバリウム 棒瓦の施工は、職人さんお一人で2日間で完了。暑いのにご苦労さまでした。