オルタナ改装からのオフグリッド生活日記

オフグリッドを目指す改築アイデアと、光熱費月3300円の暮らしをシェアしたい

私は、電力会社とサヨナラすることを選んだ。

今朝、電気料金が3割も値上げされるという新聞記事にビックラこいた。専売企業のなんという傲慢さ、乱暴さ。そろそろ電力会社に呆れて、太陽光発電で暮らしたいという人が増えないと、ますますこの国は貧しくなってしまうと思う。企業や国に、好き放題させてはいけない。

そんな今日、学校の先生方主催の"敵性技術”の勉強会で、講師として、我が家のオフグリッド願望を叶えてくれたI氏が登壇するというので参加してきた。こちらは、料理もできて、温かい煙でベンチを温めるタイプのロケットマスヒーター。鉄の箱の中には、さらに土管のような丸い円筒が入っている。勢いよく燃え上がった炎が、円筒を登り、フライパンに当たる。そして、行き場をなくした熱が、鉄の箱と円筒の隙間へ落ちて、煙突の上昇気流に引っ張られて、長いベンチの中を通り抜けて、煙突から出ていく。アルミのフレキシブルパイプが一斗缶のトンネルの中をクネクネと上下しつつ(滞留時間を長くするため)、スパイラル煙突へと続く。一斗缶の上には、軽カル板。その上に、テラコッタを敷いて、座面にしている。こちらが元祖ロケットストーブの基本形。燃焼口から五徳までがL字の構造になっていて、隙間には、断熱材としてパーライトが詰め込まれている。燃料口は縦型で、差し込んだ長い薪が、燃えながら勝手に短くなっていくという画期的な構造。

調理設備の整っていない南米の国で普及しているのだという。こちらがソーラークッカー。曇り予報だったので、実演はなく、焼いたチヂミを保温してみよう、という程度の実例。曇りでも手をかざせば、温かいのがわかる。本来、天気が良ければ、黒い鍋を置いて調理するものらしい。

母がこれに食いついていた(笑)。調べたら、1万円台で売っているようなので、近いうちに、母が買いそうな気がする。

砂漠など、薪があまりない地域で活用されているものだが、日本でもこれで三食料理をしている強者がいるのだとか!!!!!こちらが太陽光を集める、真空管の二重ガラスの筒。そう、我が家の温水システムと同じ造り。この器具を持参して展示していたHちゃんは、普段、これでお湯を沸かしているのだという。やはり上には上、強者はいて、もう少し大きいサイズの筒をオーブン代わりにして、クッキーを焼いたりするんだとか!!!!!!!もうびっくり!こちらはソーラーウォール。下から冷たい空気が入って、上のファンから温かい空気がでて、室内を温めるという器具。ファンがなくても、温度差で空気は対流するのだという。こちらもHちゃんの私物。極寒の地域に住むHちゃんは、大きな古民家の中に、テントを立てて、このソーラーウォールを使ってテントの中を温めているだとか。木枠にガラス、その中に黒にペイントした波板が入っている。大きな建物でも、壁面にこれをたくさん取り付ければ、建物全体の暖房も可能だという。実演は、耐熱レンガを積むだけの簡単ストーブ。で、本日のお題の"敵性技術"。まだ私の理解は追いついていないが、その土地で手に入るもので、持続可能な生きる技術を身につけるということなのかな、と思った。肝心なのは、その技術を大企業に頼り搾取されないこと。市民一人一人が創意工夫しつつ、つながりつつ、勇気を出しつつ、楽しみつつ、暮らしをより良いものに変えていく挑戦をし続けること。

私にできることはなんだろう。オフグリッド生活の詳しい技術は伝授できないけど、"オルタナティブ"なやり方のアイデアやヒント、楽しむ姿勢ぐらいなら、私にも伝えることができそうだ。