お盆明けより、住居部分となる蔵の改装が始まる。その前に、本日、正式に契約書を交わす。改装を任せるのは、「新築よりも改装が好き」というフリーランスの若手大工さん。いつもは下請けの仕事が多いとか。施主と直接進める仕事は今回が初めてとあって、面白い契約書が用意されていた。「施主の施工も多いので、こちらもできるだけ配慮はしますが、そこはくれぐれも怪我しないようにお願いします」とか、「自然素材を極力使いますが、うまくいかないこともあるかもしれません。ですが、そこは相談でなんとかしましょう」とか、「トイレは施主が用意してください(コンポストトイレを用意するから3万円値引きしてとお願いした)」「桁がちぎれていることもありますし、家が崩れても保障はしません。くれぐれも注意して直しますが」みたいな。
お盆明けの蔵の足場施工までにしなければいけないこと。
1.コンポストトイレを作る。
2.蔵の中に残ってる、再利用する予定の素材や生活用品や家具。3畳分ぐらいの場所を占める荷物をどこかに移す。
さて、仕事場。棟梁Tさんの本日の仕事は、内金100万円の現ナマを受け取ること。断熱材となるニュージーランドの羊毛を受け取ること。大きな梱包8ロール。Tさんに「断熱材がないと先に進まない」と言われて、急いで発注したのに、納品日を指定したのはTさんなのに、4トントラックが到着すると「どこへ置くの?」と問われて、慌てる。かろうじて崩れずに残っている小さな味噌小屋に収まったので助かったが。その後も「窓ができあがらないと、仕事が進まない」と言いつつも、一人で何やらずっと作業していた。
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さて、五右衛門風呂。お風呂場の洗い場の床が石と砕いた瓦で敷き詰められていた。ここにコンクリートを流し込むと思われる。外の焚き口も仕上げのモルタル塗りも進み、煙突もついて、完成度高まる。父と息子たちの左官チームでは、ほとんどの花形仕事は父がやる。素晴らしき家族のチームワーク。
帰りに実家に立ち寄ると、墓参りに来ていた叔父が寄り道してくれた。このブログを愛読してくれているらしく、色々、直接、質問したいことがある、と。
叔父「浄化槽はつけないのか。お風呂の大量の水が本当に敷地内浄化できるのか。」
私「管理会社と国の機関を儲けさせるだけの浄化槽はつけない。敷地内浄化はできるかどうか、やってみないとわからない。同じようにお風呂の水が心配で、『キッチンの排水だけを敷地内浄化したが、植物を育てるには水分が足りない。実感として、お風呂の水も余裕で敷地内浄化できると思う』と助言してくれた友人もいる。」
叔父「建築の確認申請はいらないのか。固定資産税の審査にいるはず。なかったら、脱税になるのでは」
私「数人の建築家と不動産屋さんに問い合わせたが、みんな、いらない。という。借金して家を建てるなら、登記もいるが、借金しないなら、登記もいらない。と聞いた。」
人から聞いた話だけで、いい加減な返答しかできず。叔父の財布からは、いつか会ったら、聞こうと思っていたという質問のメモが出てきた。ご心配もごもっとも。市役所に問い合わせてみよう。