本日は井戸にお塩とお神酒を捧げて、ごあいさつ。
水は全てのものを記憶しているので、一度リセットしてあげよう。
この家の400年の歴史の中で、きっといろんなことがあっただろうから。
巨大な岩をくりぬいて作られた井戸。
岩を沁みて出てくる水は、きっと腐らない水だろう、とのこと。ありがたや。
さて、解体7日目。ついに茅引き屋根の"茅"が運び出される。
屋根に使われている茅をばらしていくと、とんでもないボリュームになる。4トントラックで10台分ほど。これを有料で廃棄処分しているから、茅葺き古民家の解体費は高いらしい。
茅を有料で処分するなんて、お金ももったいないし、いい肥料になるんだから、資源としても大切にしたい。ということで、4トントラック3台分を、畑に投入することに。あとの7台分を引き取ってくれる農家さんも、現場から10分のところに見つかった。
往復30分で戻れるだろうと思っていたのに、ここでまさかの事件発生!
昨日の雨でぬかるんだ畑に、4トンダンプがはまって、動けなくなってしまった!!
助けに来てくれたはずの2トントラックも、嘘でしょ、まさかの同じ目に(笑)。
畑に取り残された私は、ユンボが超スローモーションで公道をやってきて、ダンプ二台を助けるまでの3時間、この茅の上で寝転がっていた。
日暮れ前にようやく現場に戻ったら、母屋のボリュームがかなりぺったんこに。樹々の隙間から夕日が見える。